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子ども会とは
子ども会は、地域を基盤とした異年齢の集団による、“遊び”を中心とした様々な“豊かな体験”活動を通して、子どもたちの健やかな成長発達を促すとともに、「子どもの夢」と「生きる力」を育む活動集団です。
活動の幅は広く、地域の自然、歴史、文化や様々な地域の人々とのふれあいの中で社会性を身につけ、特に異年齢の仲間集団の中で楽しさや喜びをわかちあうことなどにより豊かな人格を築くとともに、各種の体験活動を企画するなど、自主性を育むことができます。
<学年別に見た子どもたちに期待すること>
学年別 | 期待すること |
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園児から小学2年生 |
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小学3年から小学6年生 |
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中学1年から高校3年生 |
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子どもを取り巻く状況と子ども会活動
急速な少子化の進行に伴い、子ども同士のふれあいの機会は減少し、核家族や都市化によって家庭の教育能力の低下も課題となる中で、不登校やいじめ、さらには児童虐待の問題など、子どもや家庭を取り巻く環境は従来と大きく変化してきています。
子ども会の存在意義とは、このような状況の中で、子どもを育み、成長を側面から支えている子ども会の大人が子どもへ適切な支援を行い、地域での子育て支援活動の充実を図り、子どもの健全育成として、子どもたちに心身のゆとりを与えるなど、とても重要な機会となり得ます。
子ども会がめざすもの
子ども会とは、遊びを通して社会の一員として必要な知識、技能、および態度を学び、心身の成長発達に大切な活動を促進助長するものであり、学校、家庭における教育とともに欠くことのできない重要な教育活動です。
子ども会は、子どもの「夢」と「生きる力」を育み、豊かな人格、生きる力、社会性を身につける点については前述しましたが、地域の関わり方にも変化をもたらします。
地域で子ども会活動が活発になることは、「地域で次代を担う子どもを支え、育てる」機会が増えることであるとともに、地域住民が子どもも大人も、皆が地域でつながり、結果、社会的な役割を担うこととなります。
これは、「社会福祉制度等の動向」に記述しているとおり、「地域住民すべてが何らかの社会的な役割を持ち・・・」となる部分と重なることから、「地域共生社会の実現」への一端として、子ども会の活動の推進は大変意義深い活動であると言えます。
社会福祉制度等の動向
国は平成30年4月、社会福祉法の改正を経て、地域住民すべてが何らかの社会的な役割を持ち、「他人事を我が事」としてとらえる考え方や、また対象者を限定せず「丸ごと受け止める」包括的な総合相談窓口の設置等、「地域で支えていく」という「地域共生社会の実現」に向けて、社会福祉関係諸制度等を整備しました。
(下線は改正された語句、2は全文追加) |
※地域共生社会とは・・・制度・分野ごとの「縦割り」「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が「我が事」として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて「丸ごと」つながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域を共に創っていく社会を指します。
子ども会の組織とは
単位子ども会
単位子ども会とは、子ども会活動を進める上で必要な目的、事業、役割、財政などすべての機能をもっている独立した組織です。
単位子ども会は、一人ひとりの子どもが仲間と力を合わせて活動するもっとも身近な集団であり、その活動を通して得られる成功体験や失敗体験が子どもたちの成長に大きな影響を及ぼすきわめて重要な集団です。
単位子ども会は、子ども集団と指導者、育成会をもって構成されますが、子どもの集団の規模は、40人から50人が適切であり、その中に10人程度の班を設け、小集団活動を進めることがもっとも有効です。
子ども会の会員
子ども会の会員は、就学前3年の幼児から高校生年齢相当までを対象としています。
地域の実情によって、加入ルールは異なっていますが、子ども会は仲間と活動を共有し、自分たちの手で運営していく自治集団の性格を有していますので、ふさわしい年齢構成であることが必要です。
子ども会の役員は、目的の達成のため、会長、副会長、会計、記録等を置き、通常総会で選び、会長を中心に協力して会の運営にあたるとともに、会員の意思をまとめ、ジュニアリーダーや指導者とよく相談して活発な活動が展開されるよう努めます。
その他、班長や広報、レクリエーションなどの担当者、クラブの代表者などを役員として位置づけているところもありますが、これらはその子ども会の会則(規約)で決められます。
ジュニアリーダー
子どもたちへの指導・助言の内容、子ども会活動の中で担う責任の範囲、状況を判断する力量からみて中学生、高校生の等同年齢の者をいい、単位子ども会に所属して、班に1名いることが望まれます。
ジュニアリーダーは、他の指導者や育成者の補助的機能を果たすものではなく、独自の指導的役割をもって子ども会活動を導く者です。
- <主な役割>
- ・仲間づくりのよき理解者として、その推進に当たるとともに、自らの成長を図ること。
- ・班活動の具体的、実践的な指導にあたり、会員の積極的参加を促進すること。
- ・集団指導者の指導のもとに、会長、班長など役員の活動を援助すること。
なお、ジュニアリーダーはその役割を全うするため、理論、方法、実技を学習するとともに、実践活動を通じて常に自らを高めなければなりません。
愛知県子連主催 ジュニアリーダー養成講習会を毎年開催
シニアリーダー
年齢的には18歳以上の青年を指し、子ども会活動の 指導・助言にあたる人を言います。
中学・高校時代をジュニアリーダーとして活躍し、その経験を生かし、ジュニアリーダーの先輩として、よき相談相手としての役割が重視されます。
ジュニアリーダーと指導者、育成者との間に立ち、相互の密接な連携を図るなど、シニアリーダーの役割は大きいと言えます。
また、愛知県子連では、専門指導者の中に、シニア・リーダー委員会を設置しています。
育成会
地域の育成者(親や地域の人々)が力を合わせて子ども会活動を援助するための組織です。
したがって、子どもたちが自主的に運営する子ども会活動を側面から援助するものであって、あくまでも主役は子どもたちです。
地域の育成者は、育成会に加入することによって育成会員となり、会の目的に沿い、組織的、継続的な活動を行います。
育成会は、任意の組織ですが、会則(規約)をもち、目的、事業、役員、会費、入退会の手続き等明らかにされていなければなりません。
育成者
子どもをもつ親はもちろんのこと、地域に住む全ての大人の人々を言います。
子どもたちの人間形成には、家庭・学校・社会の三者がそれぞれの教育機能を発揮して総合性をもって行うことが不可欠です。
地域の教育力を高めるためには、地域の大人一人ひとりが育成者であることを自覚し、子ども会のために協力支援をする事が大切です。
市町村子ども会連絡協議会
各市町村にある単位子ども会の代表者で構成する連合組織としての性格を持ち、各市町村単位で連絡協議会等の名称で組織されています。(2024年4月現在 37市町村)
主に単位子ども会間の連絡調整や行政と単位子ども会とのパイプ役として、またブロック子連や県子連への窓口としての役割を担っています。
具体的な支援としては、
・各市町村全体で共通に進める行事等の周知や取りまとめ
・各単位子ども会への助成金の交付
・各単位子ども会育成者の代表者が集まる会議等の開催
・必要な情報収集、提供等 を行っています。
中には小学校区ごとに組織された校区子ども会連絡協議会等が中間に入る場合もありますが、特に育成会を支援するための機能としては多義にわたっています。
事務局は、各市町村役場や社会福祉協議会、教育・児童健全育成関係機関・団体等で事務局を担っていますが、市町村で異なっています。
*各市町村子ども会連絡協議会の詳細は、本HPの県内子ども会を参照
ブロック子ども会連絡協議会
県下37市町村子ども会連絡協議会代表者で構成する県子連の組織であり、県下を6つに分けて分布し、ブロック内の市町村子連の連携を保ち、情報交換、相互扶助ならびに交流を図るとともに、市町村子連、県子連をバックアップする組織として重要な役割を担っています。
<県内のブロック>
東尾張・西尾張・知多・西三河・東三河・名古屋
*各ブロックの市町村区割り等は、本HPの県内子ども会を参照
愛知県子ども会連絡協議会
県単位で構成される連合組織で、愛知県は法人格を有しない任意団体です。
事務局は、社会福祉法人愛知県社会福祉協議会地域福祉部に置き、専任事務スタッフ等により運営管理や主催事業を進めています。
主な役割としては、県下の市町村子連の育成強化、というバックアップの役割と、単位子ども会育成・助成、そして東海北陸ブロック、全国子ども会連合会との連携を通じて、子ども会活動の社会的評価を高める役割等を担っています。
構成メンバーは、会員として県下の単位子ども会、市町村子連育成会代表者等指導者とともに、県全域に普及すべく活性化に向けての取り組みや単位子ども会等指導者の養成、育成者の研修支援、情報の発信、安全啓発として安全共済会への加入促進、さらには今後のあり方等子ども会活動推進の研究等を行っています。
さらに、それぞれの機能を効率的に行うために、総務会や市町村子連代表者等による各種専門部会を設置し、ブロック子連代表者等(県子連副会長)に専門的な協議や研究等、運営に協力をいただいています。
また、県外の東海北陸ブロック子ども会連絡協議会や全国子ども会連合会との連携協力も行っております。
*各都道府県の組織名称(育成会等)や法人設立の有無等は異なります
全国子ども会連合会
日本中の子ども達の成長と幸福のための子ども会活動を目的(理念)として1965年(昭和40年)に社団法人全国子ども会は誕生し、2012年(平成24年)に公益社団法人全国子ども会連合会となりました。(以下「全子連」)
全子連では、今後も子ども会活動の促進、若いリーダーを養成し、将来の変化に対応出来る人材を育て「人づくり」を通して遠心力が働き始めた子ども会を求心力に変えていけるような子ども会を目指すとともに、同時に連合体である全子連として、都道府県・指定都市子ども会連合会、市町村区子ども会連合会、単位子ども会の協力連携を図り、それぞれの主体性を尊重した運営を行っています。
子ども会の行事
年中行事
国民の休日や、地方で行われている各種行事を子ども向きにして、子ども会にふさわしい文化活動として取り上げるものです。
<行事例>
4月から8月
入学進学を祝う会、花まつり、子どもの日行事、母の日、父の日、七夕、海の日、夏祭り、盆踊り、花火大会など
9月から12月
秋祭り、敬老の日、お月見、体育の日、文化の日、七五三のお祝い、クリスマス会など
1月から3月
お正月の行事、たこ上げ、かるた大会、餅つき、節分、お別れ会
社会的活動
社会的なつながりや奉仕、安全教育や生産活動などの取り組みを行うものです。
<行事例>
資源回収や公園等の清掃活動、高齢者、障害者との交流活動、交通安全教育、救急法、危険予知トレーニング(KYT)、植樹、米作りなど
文化的な活動
芸能文化に触れることや、創作、学習、広報活動などの取り組みを行うものです。
<行事例>
合唱、人形劇・映画・音楽鑑賞、伝統芸能体験、作品展、写生、工作、読書会、天体観測、防災、国際理解、壁新聞等の発行など
スポーツ等活動
各種スポーツ競技、キャンプ等の野外活動、ゲーム等レクレーションなどの取り組みを行うものです。
<行事例>
ラジオ体操、ドッヂボール、サッカー、ボーリング、ニュースポーツ、キャンプ、オリエンテーリング、ハイキング、マジックなど
生活向上活動
安心安全な、そして規則正しい日常生活を送るためのルールや、思いやりの心、物を大切にするための申し合わせなどを行うものです。
<取り組み例>
交通ルールを守る、あいさつ、友達を大切にする、小さい子をいたわる、障がい者、高齢者の手助け、家のお手伝い、物・自然を大切にする無駄遣いしないなど
安心・安全な活動を行うために
ケガ、事故が起きた場合
- 安全共済会
- 安全教育
親は誰でも、わが子が健やかにたくましく育つことを願ってやみません。しかし、子どもたちを取り巻く環境に目を向けると、一つ誤れば死につながるような様々な危険でいっぱいです。
これから伸びる若い芽をすくすくと健全に育てるうえからも、これらの事故災害を未然に防止し、子どもたちの安全を守るため、子ども会の諸活動においても、指導者、育成者などがお互いに協力し合って、安全に必要な指導を行い、子どもたちが、自分自身で安全に身を処することができるような能力を養うことが必要と考えられます。
愛知県子連では毎年12月に「安全啓発初級指導者養成講習会」を開催し、KYT等、子ども会活動中の事故を少しでも減らすことができるよう指導者・育成者への講習を行っております。
また、愛知県子連所属の専門指導者を随時、各市町村子連に派遣し、KYT講習等各地域の依頼に応じた内容で講習会を行っております。
詳細は愛知県子連事務局にお問い合わせください。